痛みはないのに歯磨きで血が出るのはなぜ?出たり出なかったりする理由と受診の目安

痛みはないのに歯磨きで血が出るのはなぜ?出たり出なかったりする理由と受診の目安

歯みがきのとき、歯ブラシや吐き出した泡に血が混じっている。でも痛みはないし、次の日には出ないこともある──そんなとき、様子を見てよいのか迷う方は多いと思います。

日本歯周病学会は、歯ぐきに炎症があると歯ブラシ程度の刺激でも出血しやすくなり、その日の体調などによって出たり出なかったりすると説明しています。そのうえで、一度でも出血に気づいたら早めの受診を勧めています。

この記事では、学会と厚生労働省の資料をもとに、痛みがないのに血が出る理由、出血以外に見ておきたいサイン、受診までにできることをまとめました。

歯みがきでの出血は、歯ぐきの炎症(歯肉炎・歯周病)のサインのことが多く、痛みがないことや、翌日に止まったことは「治った」目安になりません。出血するところこそ、やさしく丁寧にみがき、早めに歯科で歯ぐきを診てもらいましょう。

目次

歯みがきで血が出るのは、歯ぐきの炎症のサイン

歯みがきで血が出るのは、歯ぐきの炎症のサインを表したイラスト(大阪あわじ歯科のトラ)

厚生労働省のe-ヘルスネットによると、歯みがきが十分でないと、歯と歯ぐきの境目に歯垢(プラーク)がたまっていきます。プラークには1mgあたり1億個以上の細菌が含まれ、細菌が出す毒素によって歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりします。

歯ぐきだけに炎症が起きている状態を「歯肉炎」、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく状態を「歯周炎」と呼び、両方を合わせて「歯周病」といいます。出血は、この入り口の段階から見られるサインです。

e-ヘルスネットの「歯周病のセルフチェックリスト」にも、「歯みがきのときに出血する」が最初のほうに挙げられています。

痛みがないのはなぜ?出たり出なかったりするのは?

痛みがないのはなぜ?出たり出なかったりするのは?を表したイラスト(大阪あわじ歯科のトラ)

歯周病は、多くの場合、強い痛みのないまま進みます。e-ヘルスネットでは、歯周病は「ほとんど痛みもなく進行していきます」と説明されており、日本歯周病学会も、歯ぐきの腫れは多くの場合慢性で、自覚症状がないまま進行するとしています。

出血が日によって違うことについて、学会は、炎症の進み具合やその日の全身の健康状態などによって、いつも出血するとは限らないと説明しています。また、腫れがいったん引いても、それで歯周病が治ったわけではないともしています。

つまり、「痛みがない」「今日は出なかった」は、歯ぐきが健康に戻ったという目安にはならないということです。

出血のほかに見ておきたいサイン

出血のほかに見ておきたいサインを表したイラスト(大阪あわじ歯科のトラ)

e-ヘルスネットのセルフチェックリストには、出血のほかに次の項目があります。当てはまるものがあれば、歯科で検査を受けてみることが勧められています。

  • 朝起きたときに、口のなかがネバネバする
  • 硬いものが噛みにくい
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきがときどき腫れる
  • 歯ぐきが下がって、歯と歯の間にすきまができてきた
  • 歯がグラグラする

また、歯周病が起こりやすい人として、中年期以降の方、喫煙者、妊娠中の方、糖尿病の方、歯みがきのしかたが十分でない方が挙げられています。たばこを吸っている方は、炎症があっても出血や腫れが現れにくいことがe-ヘルスネットで説明されています。出血がないから大丈夫、とは限りません。

血が出るところは、みがかないほうがいい?

血が出るところは、みがかないほうがいい?を表したイラスト(大阪あわじ歯科のトラ)

血が出ると、その場所を避けたくなるかもしれません。ただ、出血の原因はその場所にたまったプラークです。避けてみがかずにいると、原因がそのまま残ることになります。

e-ヘルスネットでは、歯周病の予防の基本は歯垢がつかないようにすることで、毎日の歯みがきと定期的な歯石の除去が有効としています。強くこするのではなく、歯と歯ぐきの境目に毛先を当てて、やさしく丁寧にみがくことを心がけてください。

歯と歯の間は歯ブラシだけでは十分にみがけないため、すきまの小さいところはデンタルフロス、すきまのあるところは歯間ブラシが勧められています。歯間ブラシは、歯や歯ぐきを傷めないよう、すきまより少し小さめのサイズを選ぶとされています。

歯石は自分では取れません。e-ヘルスネットでも、歯石は定期的に歯科医院で取ってもらう必要があるとされています。毎日のセルフケアと歯科での予防のケアは、どちらか一方ではなく組み合わせるものです。

歯科ではどんなことをするの?

歯科ではどんなことをするの?を表したイラスト(大阪あわじ歯科のトラ)

e-ヘルスネットによると、歯周病の治療は、歯みがきの指導と歯石の除去が基本です。歯ぐきの状態を確かめる検査では、歯と歯ぐきのすきま(歯周ポケット)の深さを測ります。進んでいる場合は、歯ぐきの手術などが必要になることもあります。

なお、e-ヘルスネットでは、高血圧の薬などの副作用で歯ぐきが腫れることがあり、内科と連携して治療を行うこともあるとされています。飲んでいるお薬がある方は、受診のときにお薬手帳を持参すると伝えやすくなります。

大阪あわじ歯科では、歯周病の検査、歯石の除去(SRP)、お口の状態に合わせた歯みがきの指導を行っています。内容は歯周病治療のページにまとめています。

よくある質問

出血が止まったら、受診しなくてもいいですか?

日本歯周病学会は、出血は日によって出たり出なかったりするもので、腫れが引いても歯周病が治ったわけではないとしています。一度でも出血に気づいたなら、早めの受診が勧められています。

歯石はどれくらいの間隔で取ればいいですか?

日本歯周病学会のQ&Aでは、通常は1年に3〜4回がよいといわれているとしたうえで、歯石のつきやすさには個人差があるため、かかりつけの歯科医院で継続して診てもらうと自分に合った間隔が分かるとしています。

まとめ

痛みがなくても、出血は歯ぐきの炎症のサインです。日によって出たり出なかったりするのは珍しいことではなく、止まったことは治った目安になりません。

出血するところこそ、やさしく丁寧にみがく。歯と歯の間はフロスや歯間ブラシで。そして、歯石の除去と歯ぐきの検査は歯科で。この3つを続けることが大切です。

大阪・東淀川区(阪急淡路駅 徒歩3分)の歯科医院です

大阪あわじ歯科では、歯周病の検査や歯石の除去、歯みがきの指導を行っています。歯みがきのときの出血が気になる方は、お気軽にご相談ください。

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ご予約はWEB予約・LINE・お電話(06-6322-5739)から受け付けています。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」「歯周病の予防と治療」「歯間部清掃(デンタルフロス・歯間ブラシ)」「口臭の治療・予防」「喫煙と歯周病の関係」/日本歯周病学会「歯周病Q&A」

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